uni-CUBE


CanSat開発


About uni-CUBE

 uni-CUBEプロジェクトは、実際の人工衛星開発技術の習得を目的に、学部2年生のみで構成されたチームによるCanSat(模擬人工衛星)開発プロジェクトです。 U-SATのコンセプトを受け継ぎ「実衛星の運用を意識し、運用の円滑化を図る」ことを目的として開発を行い、TSPのCanSatとしては初めて実際に人工衛星でも使用されているPICマイコンを採用しました。
uni-CUBEは東海大学学生ロケットプロジェクト(TSRP)が開発したハイブリッドロケットに搭載され、2019年8月に秋田県能代市で開催される第15回能代宇宙イベントにて打ち上げ予定でしたが、台風の影響で打上が2020年3月の北海道大樹町に延期されたのち、コロナウイルスの影響で残念ながら打上断念となりました。


uni-CUBE設計中
構体組み立て


Mission

 ロケット投下実験時にはメインミッションとして、地上局PC上で動作するuni-CUBE用管制アプリケーション「ユニキューブコネクト!(略称:ユニコネ)」により、 uni-CUBEの姿勢状態などのリアルタイム可視化や落下位置の予測を行う予定でした。また、サブミッションとして耐衝撃機体の検証の為に生卵を搭載し、 エッグドロップを行う他、パラシュートのスピルホール部分(真ん中の穴)で落下中に風力発電ができるかを検証予定でした。
ロケットでの打ち上げは断念となりましたがuni-CUBEのミッション達成度を検証するために、地上でできる範囲の検証実験を学内にて実施しました。


PICマイコンと通信機
3Dプリンター


Result

 エレベーターや屋外などで検証実験を実施した結果、最長で約470mの通信に成功し、取得したセンサの値を正常に地上局へ送信しました。 実際にロケットで投下した場合、最長通信距離は約320mになることから、必要十分な性能を有している結果となりました。 また、地上局とインターネットを介して通信を行う遠隔地上局の双方で管制アプリケーション「ユニコネ」はCanSatの姿勢状態など予定されていた情報を正常に表示しました。 連続運用性能も8時間以上の確認が取れており、ロケットに搭載する為の要件を満たす性能だとわかりました。
一方で投下実験は行えなかった為、サブミッションのエッグドロップや発電検証の成功可否は残念ながら検証できませんでした。



学内試験
学内試験の結果


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