在学生からのメッセージMessages from Students
進路に迷っていた私にとって、
興味対象をすべてカバーしている航空宇宙学は理想の学び
小黒 純平/2年次/(東京工業大学附属科学技術高等学校出身)
皆さんの興味はどこに向いていますか。ズバリ宇宙でしょうか。
私が高校生の時は、自分が描いていく宇宙に対する像「宇宙像」があやふやで、衛星・ロケットの電子回路、プラズマや宇宙天気予報とさまざまなものに興味を持っていました。進路を決める際に、将来「工学・理学」のどちらに進むか、迷っていました。片方であれば、他大学・学科で学べます。東海大学の航空宇宙学専攻は「航空工学」、「宇宙工学」、「宇宙環境科学」の3分野があり、工学・理学両方を学べます。加えて、身につけた知識を実践できる魅力的なプロジェクトがあります。
東海大学の航空宇宙学専攻は迷っていた私にとって入学してから「宇宙像」を模索できる理想的な学科でした。現在は入学前から参加を考えていたTSRP(東海大学学生ロケットプロジェクト)とTSP(東海大学衛星プロジェクト)という学生によるプロジェクトに携わっています。私は特に電子回路を扱っていますが、知識が足りず、苦労しつつも、先生方、先輩方の熱心なご指導のもと、「ものづくり」の楽しさ・厳しさや「プロジェクト」を経験しています。興味の対象は人さまざまですが、少しでも興味を持っているならまずはチャレンジしてみてください。そして、この航空宇宙学専攻で「宇宙像」を少しずつ開拓していきましょう。
憧れていたこと、夢見ていたことに挑戦できる場所
野口 裕介/4年次/(愛知高等学校出身)
私がこの学科を選んだ理由は憧れです。この学科の「航空宇宙」には「航空工学」、「宇宙工学」、「宇宙環境科学」と、普通の生活ではなかなか出合えない3つのジャンルがあります。3つの中で私が選んだのは航空工学でしたが、幅広いジャンルに触れることができる、これがこの学科の強みです。
学んだ以上は何かに挑戦してみたい。私はそう感じて、学生航空機プロジェクト(SAP)に参加しました。全日本学生室内飛行ロボットコンテストにオリジナルのラジコン飛行機を設計・製作し、出場。普段の授業で習った式や現象がものづくりというプロセスを経て、目の前で現実になってゆく楽しさは、とても貴重な体験になりました。そして、挑戦する楽しさ。機体の設計にはさまざまな要素があります。3年次で初めて機体設計全体を担当しましたが、もっとおもしろい機体を作りたいと全翼機に挑戦しました。機体は本番で墜落して壊れてしまいましたが、ものづくりの楽しさや、仲間と得られる充実感、失敗からまた新しいことに挑戦しよう思えること、挑戦できる機会があることはとても素晴らしいことです。
この学科の一番の魅力は知りたいと思ったことに挑戦できることだと思います。どんな小さなことでも、知りたいと思えば夢はどんどん膨らみます。今あなたが知りたいこと、この学科で大きく咲かせてみませんか?
宇宙に行く手段を考えるということは、自らの力で解決の道を見つけていくということ
羽染 円絵/工学研究科航空宇宙学専攻2年次/(鎌倉女子学院高等学校出身)
誰も知らない世界を覗く。航空宇宙学を学んでいるといろいろな世界を知ることができます。地上から大気圏を抜け宇宙空間までに渡る現象を検証し、そこに行く手段を考えていく。それが航空宇宙学です。基礎科目の物理や数学は、さまざまな世界を知るための道具でしかありません。その道具の使い方を東海大学の航空宇宙学専攻で学んでいくのです。
東海大学には多くのサークル、クラブ活動があります。その多くのサークルの中で、ロケットや飛行機を製作し解析を行うサークルに所属している学生が航空宇宙学科には多くいます。授業で学んだことや自ら勉強したことを基に、実際に手を動かすことで研究開発を体験していくことができるようなサークルです。私もロケットを自作する、東海大学チャレンジセンター学生ロケットプロジェクト(TSRP)に所属することで、研究開発というものがどのようなものかを学びました。ただ座って受身の学習をするだけではなく、自ら考え、自ら学び、解決の道を見つけていくという、研究者としてのあり方を身につけることができたと思います。
大学院に進学してからは学部の4年間で学んだことを基に研究を進めています。答えは目の前にはないけれど、答えを見つけるための手段をたくさん学びました。