宇宙工学分野Astronautical engineering
宇宙工学分野のキーワード
- ー宇宙機システム・推進・軌道・構造・熱伝達・振動・設計・製作ー
地上とは大きく環境が異なる過酷な宇宙空間で、確実に動作するシステムを構築するためには、様々な専門知識を結集した総合的なアプローチが必要となります。宇宙空間での衛星・探査機はどのような軌道に沿って航行するのか、地上局との交信が可能となるよう安定した姿勢を維持できるのか、ロケット打上時に発生する過酷な振動に耐えうる構造となっているのか等を十分に検討し、さらに打上コストを低くするため、構造を極限まで軽量化することが求められます。例えばNASA・ケプラー宇宙望遠鏡に搭載された主望遠鏡(写真)では、軽量かつ高強度な構造を実現するため、ハニカム構造(蜂の巣構造)と呼ばれる構造様式が採用されています。
宇宙工学分野では、多岐に渡る専門知識の修得が要求されます。航空宇宙学専攻では、これら専門分野を学ぶにあたって必要となる基礎知識の学習を目的として、「宇宙計測・センサ工学」、「弾性力学A」、「弾性力学B」、「振動力学A」などの専門基礎科目を配しています。

また、宇宙利用全般に渡る知識の修得を目指した「宇宙利用技術」や、宇宙機の軌道・姿勢制御等を学ぶための「宇宙航行力学」、「宇宙推進工学」、「制御工学」等を専門科目として設定しています。
さらに、ロケット・宇宙機に関する、より高度な知識を修得するために、「衛星システム工学」、「ロケットシステム工学」を主専攻発展科目として配置しています。また、「研究ゼミナール」や「卒業研究」では、宇宙システム工学、宇宙構造物工学、宇宙推進工学などの専門分野に関する研究指導が、以下の教員によって行われています。
